車のチューニングとカスタマイズの違いについて解説

車のチューニングとは

ひと昔前の車は現在よりも精度が低く、車のパーツを1度バラして、組み直すことが当たり前でした。自分で組み直し、チューニングしなければ、まともに走行することができないケースも少なくなかったようです。しかし現代では車の性能も良くなり、誰が乗ってもある程度は満足できるような設計になっています。

そのため、運転スキルが向上したり、よりスポーティに走りたいと思ったりしたときに物足りなさを感じるときがあるかもしれません。そういったときに、自分が満足する走りができるように車を調整することをチューニングと呼びます。

車のチューニングとカスタマイズの違い

車のチューニングと車のカスタマイズは似てるようで、全く異なります。

「カスタマイズ」とは車のバンパーやホイールなど自分好みのデザインの物へ交換したり、LEDなどの電飾パーツを装着するなどし、車の見た目をカッコよくすることです。性能よりもルックス重視なので、スピードが出ない、ハンドルが切れなくなるといったことと引き換えに、極低車高にするなどファッション性の側面が強くなります。

チューニングの基本

チューニングをするのに基本があります。紹介する基本を押さえてからチューニングを行いましょう。

チューニングの目的を明確にする

車はむやみにチューニングするだけでは速くなりません。チューニングは見た目を変えることではなく、「車の走りや走行性の向上を図ること」です。そのため、「自分が求める走りはどのようなものか」といったことを考えて、それに合わせてチューニングすることが必要です。

車の仕組みを把握する

チューニングを行うときは、車の仕組みを把握することが重要です。無駄なく、自分の理想とした走りをするためには、どこをどうすればいいのかを知るのがチューニングのスタートです。そのためにも、車の仕組みを知り、それぞれのパーツの働きを理解する必要があります。

チューニングの種類

最後に、主なチューニングの種類について紹介していきます。

エアクリーナーのチューニング

エンジンの中でもエアクリーナーは多くの人が最初にチューニングするパーツです。交換も簡単で効果を得られるかはわからなくても、「音」で「速くなった」と錯覚してしまうほど効果のあるパーツといえます。その音が好きで装着している方もいるくらいで、実際に音が聞こえるくらいたくさんの空気を吸ってくれます。

マフラーのチューニング

エアクリーナーと並ぶ、チューニングする方が多い部分がマフラーです。

最近では、車検対応の静かなマフラーでかつ排気効率がいいものも多く、ターボ車では特にパワーアップが期待できます。また、純正マフラーは一部スチール製のものが多いです。そのため、マフラーを社外品のオールステンレス、あるいはチタンマフラーにすることで、経年劣化や腐食の心配もなくなり、見た目も向上するメリットがあります。

ブーストのアップチューニング

ターボによって強制的にエンジンへ送り込む空気量をさらに増やすことで爆発力を高め、出力を上げることです。純正のブースト圧は、あえて低い設定となっているので、ブーストを高くして本来のエンジン性能を引き出すチューニングです。

具体的なブーストをアップさせる方法は、アクチュエーターにかかるコンプレッサー圧を電気制御、または機械的に制御する方法とアクチュエーター自体を強化タイプに変更するやり方があります。

また、ブーストアップをしたら一緒にプラグの交換もおすすめします。プラグには、熱を発散する度合いを示す熱価という指標があり、チューニングをしたら熱価を高くすることが基本です。ただし、熱価が高すぎると失火の原因にもなるので、使用や使い方に合ったものを選ぶことが重要です。

まとめ